ADHDグレーゾーン息子ママの、中学受験全合格体験記!!

ADHDグレーゾーンの息子だけど、なんとしても中学受験を成功させたい!と猛奮闘、2019年度の中学受験で、首都圏の有名中学7校全て(立教新座、明大中野、明大八王子、開智、芝浦工大柏、専修大松戸、獨協埼玉)の合格を果たした成功体験記!わからないことは即調査!為せば成る!思い立ったら即行動!を合言葉に、鼻息荒いママバオー母と心優しい息子の二人三脚の道のり、その秘訣と秘密の全てをお教えします!日能研の役立ち情報も目一杯載せてくよ!

後期カリキュラム(ステージV)についての注意点 & 算数の克服法

後期カリキュラムで注意すること

 

 

とうとう夏休が終わりましたね!

思い残すことなく時間を使えましたか?

親御さんは、お子さんのお世話、

さぞお疲れになったことと思います。

お子さん自身は、まだまだ課題が

山積みだという子も多いでしょう。

むしろ、やった分だけ不安になられている方も

いることと思います。

 

 

ここからは、

夏休みが明け、後期カリキュラムが始まってから、

我が家が実際に感じたことと、

その注意点をお伝えします。

 

 

 

昨年8月25日、ステージⅤ(いわゆる後期のカリキュラム)

が始まるにあたって、日能研で保護者会が開かれました。

そこで言われたこともからめてお話しします。

 

 

1.のんびりしてる子が変わるのはこれから!

いつまでも他人事でのんびりしている子ども自身が、

本気でやる気になるのは、

過去問を解くようになってから。

過去問の点が想像以上にとれなくて、

いよいよ焦る子多し、とは、日能研の保護者会でいわれました。

 

 

うちの息子も、もともと本当にマイペースな子で、

「どうしていつもこんなにのんびりしているんだろう」

とイライラしたものでした。

が、さすがに、過去問の結果には、かなり敏感でした。

 

 

そもそも先の見通しのたたない子どもも、

過去問をやることで、いよいよ、

合格するか不合格かが、

自分のこととして実感できるのでしょう。

 

 

合格者最低点に1点でも届かないと

かなり落ち込みましたし、 

合格点に届くようになると、

メキメキと自信をつけていきました。

大丈夫、お子さんは、

これから変わります!!1

 

 

2.算数は焦って当たり前!そんな時の対策は!

 

算数は、とにかく成果の出にくい教科。

これは、日能研の先生も保護者会で言っていた言葉。

 

 

当時はその言葉をなかなか思い出せず、

我が家も本当に本当に焦り続けたのが

算数です。

 

 

日能研の保護者会では、

子ども自身が、自分の努力に対して、

やっと手応えを感じられるようになるのは、

受験直前の12月からということもしばしば、との話でした。

つまり、夏休み、こんなに頑張ったのに、

テストなどでその成果が見えにくい、

ということです。

 

 

それは、周りの子も同じくらい頑張ったから、

相対的な結果は見えにくいのは当たり前、

ということなのですが、

テストの点にむずびつかないと、

それはそれは不安になると思います。

 

 

更に、我が家の場合は、12月といわず、

最後の最後までなかなか手ごたえは感じられず、

何度日能研に相談したか知れません。

 

 

引き続き、その算数対策については、

次の項目にからめてご説明します。

 

 

3.テスト(カリテ)の種類が変わる!

後期になると、定期テスト(いわゆるカリテ)について、

①「合格力育成テスト」と②「合格力実践テスト」

というものが交互に行われるようになります。

 

 

 

①の「合格力育成テスト」というのは、

テスト範囲が、「2週間分」で

「テキストの範囲内と範囲外から半々の割合で出題」され、

テスト問題は「応用」と「無印」の2種類となります。

 

 

②の「合格力実践テスト」というのは、

テスト範囲が「これまでに学んだ全範囲からの出題」で、

テスト問題は「難関」と「総合」の2種類になります。

 

 

 

つまり、上のクラス(GクラスまたはMクラス)の子は、

①の「合格力育成テスト」「応用」

②の「合格力実践テスト」「難関」

を受けることになります。

 

 

それに対して、下のクラス(WクラスまたはAクラス)

の子は、

①の「合格力育成テスト」「無印」

②の「合格力実践テスト」「総合」

を受けることになります。

 

 

そして、この①と②の2種類のテストが、

ほぼ隔週で、交互に行われることになります。

 

テスト勉強の仕方も変わる

 

全体を通じて言える注意点は、

今までのカリテとは異なり、

いわゆる「テスト範囲」がほぼなくなるため、

後期の休日の勉強というのは「テスト勉強」

のために費やすのではなく、

「過去問対策」のために使ってください、

ということ。

 

 

つまり、授業で習ったことは、

できるだけ授業で理解を完結するようにと促されました。

 

②の「合格力実践テスト」がとにかく難しい!!

 

上のクラスだった息子が、

後期で最も苦しんだのが。。。。

 

 

②の「合格力実践テスト」の

「難関」の算数が、

モーレツに難しくなり、

点数がとれなくなってしまったことです!!

 

 

本当に、こと算数に関してだけは、

今まで見たことがないくらい、

びっくりするくらい難しくなります。

 

 

前期では、上のクラスのカリテでも、

おおよそ平均点くらいはなんとか

とれていたはずの息子が、

こと②の「合格力実践テスト」の

「難関」の算数に関しては、

ひどい時は10点か20点しかとれないこともあり、

愕然としました。

問題数にして、一回のテストで、

2問~4問しか正解がとれないのがザラでした。

 

 

 

夏休みあんなに頑張ったのに、

どうしよう!!

ここにきて、どういうことなんだ!?と、

当時は本気で焦りました。

 

 

 

算数担当の先生や、

日能研の「なんでも相談窓口」やら、

教室長の先生にも、何度も相談しました。

 

 

そこでわかったことがいくつもあります。

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子どもの前では冷静に!


 

●そもそも、②の「合格力実践テスト」の「難関」の算数は問題自体が難しい

事実として、②の「合格力実践テスト」の

「難関」の算数は、

相当難しく設定されている。

この事実を、どうぞ心に留めてください。

 

 

そう、そもそもの設定として、

事実、難しくなるのです。

 

 

 

だから、ここで点がとれなくても、

イコールお子さんの成績が下がったのだとか、

能力が落ちたという風にとらえる必要はありません。

 

 

日能研のテストは、

そもそも「難関」と「総合」の

2種類にしか分かれていない。

 

 

つまり、偏差値が60や70に届くような

レベルの高い学校はいくらでもあるのに、

日能研のテストは2種類しかない。

上のクラスの生徒の中でも、

志望校の偏差値にはかなりの差があるにも関わらず、

テストは2種類のみ。

 

 

となると、どうしても難関のテストは、

偏差値の高い生徒よりに作られることになる。

結果、偏差値が50台くらいの志望校に設定

している生徒にとっては、

点はとれなくなる。

そういう図式なのです。

 

 

 

確かに、偏差値が70近い生徒が、

偏差値50台の子が頑張れば満点に近い点が

とれるようなレベルのテストを受け続けていたら、

いつまでも難度の高い偏差値のテストに

出会えないことになってしまう。

 

 

だから、どうしても、「難関」のテストは、

全体的にググっとレベルが上がるのです。

 

 

だから、息子がかろうじて正解をとれている問題

というのは、だいたい正答率が50%以上の問題でした。

息子の第一志望校の偏差値は55。

第二志望校の偏差値で59。

 

 

日能研の教室長には、

正答率50%以上の問題が正解を

とれていればいいと言われました。

同時に、正答率80%の問題は

絶対落とさないように、とのこと。

また、偏差値59の学校も受かるように、

テストの間違い直しは、

正答率30%以上のものまで頑張るように言われました。

 

 

とはいえ、息子は、正答率80%の問題も

結構落としてしまっていたので、

その点は対策をしっかりすべきところ。

どうぞ、みなさんも、目安にしてください。

 

●受けるテストを「総合」に変えることは可能だが。。。

 

教室長の先生いわく、上のクラスの子が、

クラスを変えることなく、

テストだけを「難関」から「総合」

に変更することは可能、とのこと。

だが、その方法はおススメはしない、

と言われました。

 

 

理由としては、前述のとおり、

難関自体がグッと難しくなってるのだから

焦らなくていいという理由もある。

 

 

そこにプラスして、

ここでテストのレベルを下げてしまうことで、

子ども自身に油断が産まれて

しまう可能性がある。

最後まで緊張感をもって続けるために、

また、本番での捨て問を見極める力を

つけるためにも、

このまま「難関」のテストを

受け続けることをすすめられました。

 

 

 

結局、「難関」のテストを受け続けました

 結果的には、散々悩みつつ、

息子は、「総合」のテストに変更せずに、

最後まで「難関」のテストを受け続けました。

 

 

とはいえ、私は、後期日程の間中、

何度も、「難関」ではなく、

「総合」のテストに変更した方がいいのではないかと、

悩み続けました。

 

 

教室長の先生の言うことを、

心から信じることができずに、

モヤモヤした気持ちで過ごしていました。

 

 

 

悩み続けた一番の理由は、

息子が自信を失っていくのではないかと

心配だったからです。

 

 

 

「難関」で容易に点数がとれない理由は

理解できたけれど、努力しているのに、

「今回のテストも20点しかとれなかった」

そんな風に落ち込む息子の姿を見るのは、

正直辛かったです。

 

 

その度、

「大丈夫、このテストは、

偏差値が70の子も受けるテストだよ。

だから、わざとすごく難しくつくられているんだよ。

だから、点数とれなくてもいいんだよ。

あなたは、正答率50%のものを

しっかりとっていこう!」

と声を掛け続けました。

 

 

 

後期日程に入ってからは、

私は、息子の自信をつけることだけには

相当気を使っていました。

ある意味あきれるくらいのんびりして

楽観的な息子が、自信を失いかけていた姿をみて、

「これからは息子に自信をもたせることに

一番きをつけよう」

そう決心していたのでした。

⇒その理由については、コチラ

 

 

だから、自分に言い聞かせるように、

テスト毎に、毎回毎回「大丈夫だよ」と言い続けました。

「先生もそう言ってるから、大丈夫」

と、何度も繰り返しました。

でも、正直、気持ち良くない結果のテストを

見る度に、やはり、

モヤモヤした気持ちでいたのも正直な気持ちです。

 

「総合」のテストも受けされてくれた

と、モヤモヤした日々を過ごしていると、

10月頃からでしょうか、

教室長の先生から、

「難関」のテストを基本受けつつ、

「総合」の算数だけ、

プラスして受けに来ませんか?

という、提案をいただきました。

 

 

どうやら、息子のような困った状況に

陥っていたのは、

息子だけではなかったようです。

 

 

つまり、「難関」の算数でほとんど点数がとれない。

じゃあ、そもそもの基礎力はついているのかも不安、

という子供達が、一定数いたようです。

 

 

その子たちにだけ先生が声をかけてくださって、

②の「合格力実践テスト」の「総合」の算数だけ、

プラスしてテストを受けさせてくださいました。

つまり、そこで、

「総合」レベルの問題がしっかり得点できるか

どうかを、確認できたわけです。

 

 

 

そして、そこでの結果は。。。。

大体、ほぼほぼ、8割は正解できていました。

 

 

 

心から、ホッとしました。

息子はさぼっていたわけでもないし、

取り残されているわけでもない。

ただ、難関の一部の問題の

レベルが高すぎるのだと、

「総合」のテストを受けさせて

もらって初めてわかりました。

 

 

 

とはいえ、「総合」テストの目標は、

あくまで9割。

つまり、目標に届いていない1割の部分を、

しっかり正解できるようにすること。

総合を受験するみんなが正解できるレベルの問題は、

1問たりとも落とさないように、

という目標が明らかになったわけです。

 

 

結局、算数の克服法とは!?

 

そこからは、時間的にかなりタイトな中、

直しの部分だけは、

しっかり力を入れました。

 

 

つまり、通常の休日は、

志望校の過去問をやる。

それ以外の隙間時間

(塾の通学途中、電車の中、

塾の休み時間など)は、

徹底的に算数の「直し」

の時間に当てました。

 

 

具体的に、算数について、何の直しをしたかというと、

①「夏季講習」の算数の共通問題でできなかった問題

②「合格力実践テスト」の「難関」

 の算数でできなかった問題

③志望校の過去問を解いたうち、

 不正解だった問題の中で、

 先生から「これはとらないとダメ」と言われた問題

 

 

 

 

これについては、何度も何度も、

それこそ、あくる日もあくる日も、

飽きるまで、それこそ、受験の前日まで、

ひたすらひたすらやり続けました。

 

 

結果、このやり方で、受かりました。

 

 

 

 

つまり、受験というのは、

「ごく一部の子しかとれない問題」

まで隅々まで正解する必要はない。

むしろ、そういう問題は、

捨て問だから、こだわる必要はない。

 

 

合格の秘訣は、

「みんながとれるはずの問題」

をいかにミスせず、

確実に得点するか。

だから、みんながとれるはずの

問題が解けるようになるまで、

直しをひたすら繰り返す。

ただただひたすら繰り返すべきなのです。

 

 

おかげさまで、息子は、

この勉強方法を続けたことで、

偏差値55の第一志望校の算数は

本番でも8割以上得点できましたし、

偏差値59の第二志望校にも合格することができました。

 

 

 

以前、夏休み中は、まずは基本、

基礎固めに注力してくださいと

アドバイスしましたが、

なんだかんだ、夏休み明けも、

そこがベースになっていると思います。

 

 

 

つまり、後期日程の中でも、

算数に行きづまってしまったら。。。

過去問を解いたりテストを

受けたりする中で、

「基礎的な問題なのに、

汎用性の高い問題なのに不正解だった問題」

を判明させる。

そのうえで、

その「正解するべきだったのに

不正解だった問題」を、

決して放っておかずに、

最後まであきらめずに

解き続けてください!!!

 

 

それだけが、算数の合格の秘訣だと、

私は確信しています。

 

 

4.トライアルテストがプラスされて、帰宅時間が更に遅くなる

後期日程になると、

塾の通常の授業時間の後に、

各教科の「トライアルテスト」

という小テストの時間がプラスされます。

 

 

それによって、

塾の終了時間が、15分も遅くなります(-_-;)

 

 

息子の場合は、

前期の終了時間が20:45だったのに、

プラス15分で、21:00になりました。

 

 

授業の後で質問したりすることも

あったようなので、本当に遅い時は、

22時近くに帰宅することもあり、

息子はグッタリして帰宅。

体調管理には気を使いました。

 

 

まあ、ここでも、カバンの片付けやら

お弁当箱の片付けは、全て私がやりました。

当たり前の手助けとして。

「中学受験生のために親ができること」

 の記事を参照ください。

 

 

私は、息子がただただ勉強に

集中できるように、

体調を整えて体調を崩さないように、

息子が寝た後、黙々とカバンを片付け、

プリントを整理し、

次の日の教科書をそろえて、

翌日の朝の勉強でできることを、

息子の机に準備してから就寝しました。

 

 

思い出すと、息子は、どんなに遅く帰っても、

わずか5分でも10分でもいいから、

ゲームをしたがりました。

が、それが唯一の息抜きだったんだろうな。

 

 

私も全く止めませんでしたし、

子どもなのに、いろんなことを我慢していて

息子は本当に偉かったなと思ってます。

 

 

 

ちなみに、ここで行われる「トライアルテスト」!!大変質の良い問題が多くて、この直しも、我が家はかなりしっかりやりました。国語の漢字や語彙、社会や理科も良問が多く、算数は少し難しめでしたが、落としたくない問題が沢山あったため、しっかりファイルして、これも受験までに、3回くらいは見直しをしてできるようにしました。

 

後期の時間の使い方の結論!!

まずは過去問!

テスト結果で焦るのは誰でも一緒。あくまで正答率をみて、焦らない。

そして、とるべき問題は、ひたすら直しを繰り返す。

ひたすらひたすら、直しを繰り返す。

大丈夫、これで、受かります。

だって、親御さんもあなたのお子さんも、本当に頑張っているんですから!!