ADHDグレーゾーン息子ママの、中学受験全合格体験記!!

ADHDグレーゾーンの息子だけど、なんとしても中学受験を成功させたい!と猛奮闘、2019年度の中学受験で、首都圏の有名中学7校全て(立教新座、明大中野、明大八王子、開智、芝浦工大柏、専修大松戸、獨協埼玉)の合格を果たした成功体験記!わからないことは即調査!為せば成る!思い立ったら即行動!を合言葉に、鼻息荒いママバオー母と心優しい息子の二人三脚の道のり、その秘訣と秘密の全てをお教えします!日能研の役立ち情報も目一杯載せてくよ!

爪噛み問題④

息子の本心

 

私自身は、先生と話しをして、

いろいろな有効なヒントを

いただいて満足していましたが。。。

 

 

 

肝心の、息子と先生の面談はこの後。

 

 

そして、先生を通じて、

主人が息子の本心を聞けるかどうかも不明。

 

 

 

追い詰めたくなかったので、

私は自分のカウンセリングが終わった後、

1人先に家に帰りました。

 

 

 

そして、夜。

 

 

主人が、先生から聞いた話を、

私に話してくれました。

 

 

まず、先生は、

 

 

「息子さんは、

自分の言葉で、しっかり自分の

気持ちを話してくれました。

 

 

話せる能力というのはとても重要なので、

非常に良かったと思います。

 

 

そして、私を通じて、

自分の本心をご両親に伝えることも

了承してくれました。」

 

とのこと。

 

 

まずは、息子が自分の気持ちを

吐き出せたことを聞いて、

嬉しく思いました。

 

 

これで、息子も、

少しは楽になったのかしら。。。

 

 

 

「そして、

息子さんに、

どういう時に爪噛みをしてしまうのか、

どうしてしてしまうと思うか聞きました。

 

 

すると、

『テストの内容がわからなくて

イライラしている時、

無意識で噛んでいる』

とのこと。

 

 

それ以外の時も、気づいたら噛んでいる。

噛むとなんとなく安心する、とのこと。

 

 

でも、本当はもうやめたいと思っている、

とのことです。」

 

とのこと。

 

 

普段一緒に生活している私達にしてみると、

テストの時に限らず、

いつでも噛んでいるように思っていたのですが、

 

 

 

本人としては、

「イライラする⇒爪を噛む」

という行動が自動的に行われていたのだと

知りました。

 

 

そうか、やはり、

ストレスが関係しているのか。。。

 

 

そして、ここから、

本当の息子の気持ちがわかります。

 

 

 

 

「お母さんは、僕の受験勉強を

始めてからイライラして怒ることが多くなった。

 

 

お母さんの言っていることは正しいけど、

怒られると辛い。

 

 

お母さんがもう死ぬとか出ていくとか

言ったことがあって怖い。

 

 

受験は終わったけど、今も、勉強していると

その時の気持ちを思い出してイライラしまう。

 

 

とのことです。

 

 

ただ、お母さんは、

お子さんのトラブルに一つ一つ対応して

こられています。

 

 

そんな中で起こった出来事であり、

これは、誰が悪いということではありません。

 

 

 

お母さんには息子さんの気持ちを理解していただいて、

今後は、息子さん自身が主体的に

取り組んでいくこと。

 

 

つまり、「誰か」に言われたから

「爪噛み」をやめるのではなく、

自分の意思で「爪噛み」をやめることができる、

という、「自己効力感」を身に着ける

ことが解決のカギだと思います。」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 とても、とてもショックでした。

 

 

こんなに、私が、

息子を傷つけていたなんて。

 

 

 

私が「死ぬ」とか「出ていく」とか

言った、というのは、

 

 

 

息子がどうしても答え合わせごまかすのを

やめられなかった時。

6年生の夏休み中、夏休み明け、

過去問をやるようになってもなお

やめなくて困っていた時。

 

 

日能研の先生にも相談して、

本人も反省して、

それであなたを信じると言っても

ごまかしを繰り返して、繰り返して。

 

 

 

私も、子どもなんてそんなもんだと

その時は思えなくて。

「こんな恥ずかしいことしているのは

うちだけだ!」

と思い詰めてしまって。

 

 

 

とうとう、過去問の答え合わせを

ごまかしているの発見した時、

私が怒りにまかせて叫んだことがありました。

 

 

「あなたのせいでこんなに思い悩んで

いたら、ママ早死にしちゃうよ!

もう、ママをやめて出ていきたいよ!」

と。

 

 

それくらい追い込まれて

思わず発した言葉ではありましたが、

息子には、この言葉が受験が終わってなお

強烈に心に焼き付いていたのです。

 

 

その後、子どもはそんなものだと

思えるようになり、

あなたは大丈夫だと、

息子に自信を持たせるような

言葉かけを続け、

息子は劇的に変わってくれたのに。

 

 

 

息子は、自信をつけて、

無事、受験も成功して、

今は、笑顔で、毎日過ごしているのに。

 

 

 

かつての私の言葉が、

こんなに、

息子を傷つけていたなんて。

 

 

 

いや、きっと、

傷つけていることは

自分でもわかっていました。

 

 

 

時に、注意しすぎてしまっているのも

わかっていました。

 

 

 

でも、この子は、

ADHDグレーだから。

 

 

 

失敗も多いし、忘れることも多い。

トラブルも、多い。

 

 

 

だから、注意してあげないといけない。

きちんと叱ってあげないといけない。

親の役目を果たさなければいけない。

 

 

 

だから、私達親が、

あなたが失敗しないように

注意してあげているんだから、

あなたはその言う通りにしておけば安心なのよ。

 

 

 

そう、私は、そう思い込んでいたのです。

 

 

そして、その自分の勝手なエゴで、

息子を、まともな一人の人格として

扱っていなかったのです。

 

 

 

心のどこかで、自分の思い通りに

しようとしてしまっていたのです。

 

 

 

だから、息子は、こんなにも

傷ついて、

深い心の傷を負って、

受験が終わっても悩んでいたのです。

 

 

ただただ、反省

 

なんてことだ。。。。

 

 

私は、泣きました。

 

 

息子に、申し訳なくて、

自分が、情けなくて。

自分が、恥ずかしくて。

 

 

 

 

息子に良かれと思ってしていたことが、

息子をこんなにも傷つけて

追い詰めてしまっていたなんて。

 

 

 

そして、思い切り泣き、

その思いを主人に語りながら、

でも、はたと思いました。

 

 

「だからといって、

息子に注意せずにいられただろうか?

ただ、見守ることがベストだったのだろうか。

 

 

考えても答えは出ません。

 

 

きっと、完全に放っておいたり、

見守ることはできなかった

だろうけれども、 

感情的に叱り、言ってはいけないことを

言ってしまったことは事実で、

それは絶対に間違ったことでした。

 

 

 

感情的に、

叱ってしまうことによって、

息子は萎縮し、自分を否定されていると

思ってしまったのでしょう。

 

 

 

感情的な思いを

コントロールできなかったことは、

本当に恥ずかしいことで、

反省すべきことだと思いました。

 

 

理屈ではなく、

まず、息子に、謝らなければいけないと、

思いました。

 

 

翌日の朝

 

翌日の朝、

息子が、私の顔色をうかがうように、

 

 

「パパから、話聞いた?」

 

と尋ねてきました。

 

 

私は、笑顔で、

 

 

「うん、聞いたよ。

きちんと先生に話できたんだってね、

本当にありがとう。

 

 

そして、あなたの気持ちも、

パパとママに伝えてくれたのね。

 

 

本当に、ありがとう。」

 

 

と答えました。

 

それが、本心だったから。

 

 

すると、息子は、

 

「それで、

どう思った。。。。?」

 

 

かわいそうに、

きっと、私を傷つけてしまったのではないかと

心配してくれているのだなと思いました。

 

 

私は、

 

 

「聞けてとても良かったと思ったよ。

一杯反省することがあるなと思ったから、

後でメール送るね」

 

 

と言って息子を小学校に送り出しました。

 

 

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息子へのメール

 

 

その後、息子に、

こんなメールを送りました。

 ⇓

 

 

〇〇へ

 

改めて、昨日は一緒に行ってくれて

ありがとう。

 

 

そして、先生に、自分の言葉で

精一杯気持ちを伝えてくれてありがとう。

 

 

先生はそんな〇〇のことを

とても褒めていたそうです。

 

 

〇〇の気持ちを聞いて、

ママはとても反省しました。

 

 

今まで、〇〇のためにと

一生懸命になりすぎて、

それがかえって〇〇を

傷つけてしまってきたのだと思いました。

 

 

 

今まで沢山失敗もあったけど、

〇〇なりに一生懸命努力して、

今までいろいろなことを克服し、

受験に合格し、

今も楽しく学校生活を送ってくれているのは、

〇〇の力なのだよね。

 

 

 

そういう〇〇の頑張りを、

心からすごいな、

偉いなと思っていたのに、

できないことばかりを責められて

しまったから、

〇〇はとてもつらかったよね。

 

 

 

そして、そんな辛い気持ちが

言えなかったんだよね。

 

 

さぞ辛かったと思います。

本当にごめんなさい。

 

 

ママは、一生懸命になりすぎな所を

これから反省して、

〇〇の気持ちをもっと大事に

していかなれければいけないなと思っています。

 

 

だって、〇〇は、

もうすでに、夢の第一志望の

中学生なんだから!

 

 

 

爪噛みも、すぐに治らなくても焦らず、

みんなで協力して

克服していけたらいいよね。

 

 

トイレの壁に、爪噛みを我慢できた、

できなかったの結果を書く紙を

貼ったので、明日の朝から、

気軽に記録を付けてみてください。

 

 

 

先生は、〇〇君は、

克服できる力をもった子だと思いますと

言ってくれていたそうです。

ママも、そう思います。

 

 

 

〇〇の人生はまだまだこれからで、

楽しいことも辛いことも沢山あると思う。

 

 

ママとパパは、そんな〇〇の、

最大の応援者、理解者でありたいと思う。

 

 

だから、これからも、

家族みんな笑顔で楽しく過ごしていこうね。

 

 

 

ママも自分のこと、

いろいろ見つめなおして勉強してみます。

 

 

 

そして、〇〇が頑張っているのと同じように、

ママ自身も、変わりたいと思います。

 

 

 

いつもやさしくしてくれてありがとう。

毎日学校おつかれさま。

気を付けて帰っておいでね(^^)

 

 

ママより」

 

 

 

メールをうちながら、

また涙があふれて、

息子に、

自分の気持ちが伝わるだろうか、

そして、許してくれるだろうかと

不安な気持ちでメールを送りました。

 

 

息子の反応

 

息子の反応を心配していた私ですが。。。

 

 

 

息子は、塾からの帰ってきて、

私の顔を見るなり、

いきなり抱き着いてきました。

 

 

息子も、泣いていました。

 

 

 

 私は、

「ごめんね、気づいてあげられなくて」

 と、もう一度謝りました。

 

 

 息子は、黙って首をふりました。

 

 

「ママも、ついついせっかちで

イライラしてしまいがちだけど、

あなたの気持ちを考えるように

気を付けるね。

 

 

そして、これから、

ママも少しずつ変わっていこうと

思っているから、

ママも頑張るね。

 

 

また失敗してしまうことも

あるかもしれないけど、

そういう時は教えてね。」

 

 

 と伝えました。

 

 

息子は、

「ううん、ぼくも、ありがとう」

 

 

そう答えてくれました。

 

 

 

それから

 

 

 それから、息子の爪噛みは、

劇的に良くなっていきました。

 

 

 

もちろん、長年染みついた習慣。

急には治りません。

 

 

でも、本人が、本気で治そうとしている

気持ちが伝わってきます。

 

 

なんとか、手を口に持っていきそうな時、

「ねりけし」をもむように頑張っています。

 

 

忘れてしまっている噛んでいる時も、

「ねりけしは?」と声をかけると、

気付いて治そうとしています。

 

 

 

トイレの壁に貼り付けた

できた、できなかったの記録を付ける表にも、

〇を書いてくれることが増えて、

同時、×も正直に書いてくれて。

 

 

 

それを見ながら、

頑張ってるねと声をかけています。

 

 

 

2か月経った頃でしょうか。

申し訳程度にしか存在していなかった

数本の指の爪が、爪らしい形になり、

そして、更に2か月。

 

 

とうとう、普通の爪の長さにまで

伸びてきました。

 

 

 

そして、約5か月が経過。

 

 

息子が、指の爪を切っている姿を、

初めて見ました。

 

 

やったねと、ハイタッチしました。

 

 

 

とはいえ、まだ時々手を口元に

持っていっているのをしばしば見ますし、

指先もまだまだ完全にキレイ

になったわけではありません。

 

 

 

どうしても、利き手でない方の

手は噛みやすくなるようで、

左手の方が爪先がボロボロに

なりやすいようです。

 

 

この5か月の間、指先にできた

イボの治療に、

皮膚科にも何回も行きました。

 

 

 

イボは、細菌性のものだから、

わずかな傷口から感染して広がる

とのこと。

液体窒素で焼いても、

芯が奥深くに存在するため、

下手したら一年近くかかると

言われました。

 

 

 

でも、息子自身が努力し始めた

のだから、ゴールは見えたと信じ、

一生懸命皮膚科に通いました。

 

 

 

5か月で10回近く通いました。

 

 

 

実は、今も通い続けています。

 

 

 

 

爪がほとんどなくなりかけていた

指は、爪の生え際の皮膚の変色と

変形が激しく、

そこも合わせて液体窒素で焼き、

新しい皮膚の再生を待っています。

 

 

 

きっと、まだ、しばらくかかると思います。

 

 

 

そんな時、

「ママ、ありがとね」

と、つぶやいてくれる

優しい息子が、私は

大好きです。

 

 

 

今も、

あまりにも日常生活が

だらしなかったり、

忘れることが多すぎて

雷をおとすことはあります。

 

 

 

その度に、

「しまった」と思います。

 

 

 

いけないと思いつつ、

怒りをおさめることができないことも

しばしばあります。

 

 

 

でも、その時の怒りにまかせて、

親子の絆を壊すことだけはないように、

それだけは気を付けなければいけないと

言い聞かせています。

 

 

 

今でも、子育てがうまくいかなくて、

私の思いがなかなか息子に伝わらなくて、

苦しくて苦しくて、

一人お風呂で大泣きすることもありますが、

やはり、大事な我が子です。

 

 

 

この世にたった一人の、

私の、大事な長男です。

それを、忘れるなよ、私!!!

 

 

 

未熟な息子を育ているようで、

それ以上に未熟な母。

 

 

 

ブログで偉そうにアドバイスしつつ、

反省しまくりの母。

 

 

 

こんな未熟な私ママバオーのブログを

読んでいただき、

ありがとうございましたm(__)m