マンガ「二月の勝者」からもわかること
みなさん、ご存じですか?
「二月の勝者」というマンガを。
中学受験をテーマに取り上げたマンガで、
実在の「SAPIX」や「日能研」をもとにしていると
思われるリアルな設定で、受験塾を舞台に、
塾の思惑や、塾の先生の本音、
様々な生徒の思いや、
各家庭のトラブルなどが
次々を押し寄せます。
現在も完結していない作品です。
私は、確か、この漫画を、
たまたま息子の受験が
終わった後に読んだのですが、
その時の感想は
「受験の間際に読んでたら、焦っただろうな」
ということです。
当然、マンガなので、
誇張されていると思われるシーンも多く、
トラブルが起きる場面も満載。
特に、1巻の冒頭で、
試験直前に忘れた知識を思い出そうと
必死になりパニックを起こしてしまった
受験生の男の子のシーンは、
「もし、我が子もこうなったら。。。?」
と想像するに、
ドキドキが止まらなかったのを覚えています。
ただ、私が感心したのは、
このマンガには、
受験に必要な重要な情報や基礎知識も、
たくさん盛り込まれていること。
マンガの最後に、参考文献として多くの
書籍が記載されているのですが、
私も読んだことのある、
子育て本、受験対策本を本当に数多く
参考にされていることがわかりました。
例えば、サッカー選手を夢見ている家庭に対し、
プロのサッカー選手になれる確率と、
私立有名中学校に入学できる確率を
算出するシーン。
プロのサッカー選手を夢見ることが、
どれだけ非現実的なことなのかが
しっかりとした数字で示されており、
かなり引き込まれたシーンでした。
そして、最近読んだ最新刊で、
受験生の親が、
子どもの受験校を決めるシーンが
大変印象的でした。
合格の可能性を模索しつつ、
志望校を考えあぐねる親御さんに、
塾の先生が、12歳の子供には何が起こるか
予想がつかない。
だからこそ、確実に合格をもらうためには、
何十通りものパターンを考えておく
必要がある。と言い切ります。
親御さんはショックを受け、
「それって、親の責任重大じゃないですか」
と青ざめているのですが、
確かに、これは、辛いけど、
大変だけど、
向き合わなければいけないことなのです。
だって、我が子が、どの学校に受かって、
どの学校に受からないかなんて、
それは、受験本番まで誰にもわからないから。
ということで、やはり、
志望校の合格・不合格に応じた
シミュレーション表は、
事前に作っておかねばなりません。
それは、親の仕事です。
我が家もシミュレーション表を作りました
我が家は、過去の記事に何度も書いた通り、
「ADHDグレーの息子が、
不器用ながらも必死になってついて
きてくれた受験勉強の期間を絶対に
無駄にしたくない、つまり、
全敗だけは避けたい」
という思いのもとに志望校を選びました。
ですから、第1~第9志望の学校まで、
仮に、下から2番目の志望校に落ちたとしても、
確実に合格した学校が1校は必ず残る、
そういう作戦をたてなければいけません。
見やすいように、大きなA3の紙に、
A校が合格だったら、
B校は見送ってC校にチャレンジ、
A校が不合格だったらD校を受験しておさえる、
という風に、
樹形図形式に書きこんでいったら、
頭の中がパンクしそうに
なってしまいました(;・∀・)
ありとあらゆる可能性を書き込んでいったら、
結局A3の紙4枚にもわたってしまい、
途中、何が何だかわからなくなったりして。
更に、シュミレーションしていると、
この学校が不合格だったらどうしよう、
あの学校も不合格だったどうしよう、
息子にどんな言葉をかけようと
想像しながら暗くなってしまったりして。。。( ノД`)
とまあ、そんな悪い想像を受け止めるのも
親の役目なわけで、これまた、
受験計画表と同じく、一日がかりで作りました。
参考までに一部を載せると、こんな感じに。
⇓
注意点
①志望校の優先順位は、
受験していくうちに変わっていくものだ
ということを考慮しておいてください。
我が家の息子も、実際、
もともとは第7志望だったはずの開智中学
の初日の受験に合格し、
更に上の先端クラスにも合格したことで
志望度がグンと上がりました。
結局、第5、第6志望だった千葉の学校よりも
開智が優先したのは意外でしたが、
開智という偏差値の高い学校に受かったという事実が、
息子にとっては、かなり自信を与えてくれる出来事
だったのだと思います。
②また、受験の順番や試験の発表はランダムで、
志望校の優先順位の順番に受験日が
設定されているわけもなく、
更に、合格発表や延納、入学金の手続きも
複雑にからんできます。
とりあえずA校の延納手続きをとって、
B校を受験する、なんて選択肢も当然あるわけです。
つまりは、
「延納手続きも入学手続も、
忘れちゃいけないことは、
全部書きこんでおこう」
ってことが一番大事!!
どんな展開になるかは、誰にもわからない
たとえどんな展開になったとしても、
親は慌てない、焦らない、
粛々と対処できるようにしておきたいですね。
ただでさえも、
主役である子どもが一番不安なわけですから。
そのためにも、このシミュレーション作業は、
欠かせないものではないかと思います。
ここまでの記事で、
「受験計画表」やら
「入試当日の行動予定表」やら、
「シミュレーション表」やら、
作るものは盛りだくさんですが、
これがあれば、道しるべができたも当然!!
備えあれば憂いなし!
どうぞ、後悔のないように、
お子さんも親御さんもやり切って
いただきたいと思います!!!
次回からは、
「これからの時期に親ができることシリーズ」
として、
更に細かくアドバイスしていきたいと思います!!