ADHDグレーゾーン息子ママの、中学受験全合格体験記!!

ADHDグレーゾーンの息子だけど、なんとしても中学受験を成功させたい!と猛奮闘、2019年度の中学受験で、首都圏の有名中学7校全て(立教新座、明大中野、明大八王子、開智、芝浦工大柏、専修大松戸、獨協埼玉)の合格を果たした成功体験記!わからないことは即調査!為せば成る!思い立ったら即行動!を合言葉に、鼻息荒いママバオー母と心優しい息子の二人三脚の道のり、その秘訣と秘密の全てをお教えします!日能研の役立ち情報も目一杯載せてくよ!

中学受験 親のストレス解消法&ケア④ ~ゲシュタルトセラピー体験記 その2〜

ゲシュタルトセラピーとは

 

 私が申し込んだメニューは、

「個人カウンセリング」

というもの。

 

 

まずは、メールフォームに

申し込む内容を書き込み、

送信してみました。

 

 

 

メニューはいくつかあって、

●個人カウンセリング、

●ワークショップという団体セラピー、

●ファシリテーター

(ゲシュタルトセラピーでは、

いわゆるカウンセラーのことを

こう呼ぶようです)

になるための講習など、

 

 

いろいろなメニューがありましたが、

まずは、個人カウンセリングを

頼んでみることにしました。

 

 

 

そこは、都内にある、

とあるビルの一室。

 

 

対応してくれたのは、

かなり美人の、年配の女性。

 

 

 

とても話しやすく、

柔らかい雰囲気です。

知的な雰囲気もあって、

眼差しが優しい。

 

 

その女性は、下の名前を名乗り、

「これからは私のことを下の名前で

呼んでくださいね」

と言いました。

 

 

 

そして、初めの注意点として、

カウンセリング中は、

決して自分を傷つけないでくださいと、

説明を受けました。

自分を傷つける。。。?

そんな風になる人もいるのかな?

と少し不安になります。

 

 

 

次に、私について

いろいろなことを質問されました。

 

 

 

今までの生い立ち、

家族構成、

どんな時に怒りを感じるのか、

人生の中で、どんなことが

いやだったのか。

 

 

 

思いつくまま、話します。

こんなことに、いら立っているのだと。

こんなことに、腹が立つのだと。

こんなことが、いやなのだと。

 

 

でも、一番いやなのは、

あれこれと苛立っている

自分自身のことなのだと。

 

 

 

その方は、

「そうですか、そんなことが

いやなんですね」

「そうですか、

そんな風に思ってるんですね」

と受け止めてくださいます。

 

 

それに対して、特に意見を

言ったりはしません。

 

 

昔の敵との対峙

 

 

そして、そんなやりとりを

1時間くらいした後、

その方が、

じゃあ、始めましょうか、

と言うと、

 

 

私が過去に嫌だと思った出来事を

再現する、と言うではないですか!

 

 

 

具体的には、

私が過去にイヤだと思った出来事の

登場人物を、目の前のクッションに

座らせてみて、と言われました。

 

 

 

それは、私にとっては、

中高時代の出来事。

 

 

詳しくは話せませんが、

登場人物は、

実家の家族のメンバーです。

 

 

 

それを想像するだけで、

緊張する私。

 

 

 

「その人はあなたに何と言ってますか?」

 

 

 

当時言われてイヤだった言葉を、

そのまま言ってみます。

とても、イヤな気持ちになります。

 

 

すると、「今、あなたの身体は、

どんな状態ですか?」

と聞かれます。

 

 

「ムカムカします」

 

と答えると、

 

「他には?」

と聞かれたので、

 

 

「やめてほしいな、

と思ってます。」

と答えると、

 

 

「今、あなたの身体の状態はどうですか?

苦しいとか、頭が痛いとか、

身体はどんな状態ですか?」

と聞かれます。

 

 

 

身体の状態?

どういうことだ?

表現するのが難しいなと思いながら、

 

 

 

「胸がしめつけられるような、

息が苦しくなるような感じです」

と言うと、

 

 

「胸がしめつけられるような

感覚なんですね、

その身体の感覚を、

感じてくださいね」

と言われます。

 

 

 

ん?身体の感覚を感じる?

どういうこと?

それにどういう意味があるの?

 

 

 

疑問に思いつつ、

カウンセリングは続きます。

 

 

あの時の自分では言えなかったこと

 

 

そして、

「あなたは、今、

 この相手に何を言いたいですか?」

と聞かれます。

 

 

「やめて、と、言いたいです」

 

 

 

「じゃあ、やめて、と言ってみましょう」

と促されます。

 

 

 

その言葉は、中高生だったあの時

の私には言えなかったこと。

相手のことが怖くて、

言えなかった。。。

 

 

そこで、小さい声で「やめて」

と言うと、

 

 

 

「もっと大きな声で言えますか?」

 

 

 

「怖くて言えません」

 

 

「でも、大きな声で言わないと、

相手には伝わりませんよ?」

 

 

「だって、怒られるから、

怖いから」

 

 

 

もっともっと胸が苦しくなってきます。

 

 

「今、身体はどんな状態ですか?」

 

 

「胸に大きな固まりが

つまっている感じがします。

すごく息が苦しいです」

 

 

 

「そうですか、深呼吸しましょう、

大丈夫ですよ」

 優しく気遣ってくれます。

 

 

 

私は、正直、訳が分からずに、

このやりとりは何なんだろうと

思っていました。

本当に、胸が苦しかったからです。

 

 

 

すると、やにわに、

その方は私の手をとり、

「私が一緒にいますから、

勇気を出して、やめてって、

言ってみましょう!」

 

 

 

そう言われても、思い出せば

思い出すほどイヤな気持ち

なんだよな、とためらっていると、

 

 

その方は、

「大丈夫ですよ、

私が一緒です!」

と言ってくれました。

 

 

 

通常であれば、

「は!?何言ってるのこの人!?」

という反応になると思いますが、

この時の私は、

追い込まれて、

というか、

その状況が辛くて、

 

 

 

つまり、思い出している

過去の場面をどうにかしたくて、

カウンセラーの方の手をぐっと

握り返しました。

 

 

 

そして、

「やめて!」

と叫びました。

 

 

「もっと大きい声で!」

 

 

「やめて!」

 「もう、やめて!」

 「いやだから、やめて!」

 

 

だんだんと大きな声で、

目の前のクッションに座っている、

見えない敵に向かって、

叫びます。

 

 

敵を、投げ飛ばす!

 

 

自然と、涙がにじんできます。

 

 

「よし、このクッションを、

○○さんだと思って、

投げ飛ばしちゃいましょう!」

 

 

「えっ!?」

 

 

「いやだったんでしょ?

だから、

投げ飛ばしちゃいましょう!」

 

 

「できません。。。」

 

 

「どうして?」

 

 

「だって、今、○○は、

病気だから、かわいそうで、

できません」

 

 

「そうか、今病気なんですね。

でも、この当時は病気じゃなかった

んでしょ?

この時の、○○さんのこと、

いやだったんでしょ?

だから、投げ飛ばしちゃいましょう!」

 

 

「はい。。。」

 

 

恐る恐るクッションを手に取り、

壁に向かってふんわりと

投げつけます。

 

 

もう一つのクッションを手渡され、

「もっと遠くに飛ばしましょうよ、

あっちへ行け!って」

 

 

「あっちへ行け!」

 

「私を、苦しめるな!」

 

 

「私を、苦しめるな!」

 

 

「大嫌いだ!」

 

「大嫌いだ!」

 

 

叫びながら、

クッションをいくつもいくつも

投げつけているうちに、

みるみる涙があふれてきて、

私は完全に興奮状態になつていました。

 

 

「いやだって、

やめてって、

言ってるじゃない!

お前なんか、大嫌いだ!!」

 

 

クッションを殴りながら、

投げつけながら、

泣きじゃくる私。

 

 

それから、どれくらいの時が

たったでしょう。

見えない敵を倒し、

ひとしきり泣きじゃくった後、

カウンセラーの方は言いました。

 

 

「もう、○○さんはいませんよ。

一緒に倒したから」

 

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

「今、どんな気持ちですか?

どんな身体の状態ですか?」

 

 

「胸が熱くて、、、、

 

 

 

でも、苦しかった胸のつかえが、

消えました」

 

 

「そう、

その身体の感じを、

覚えていてくださいね。

他には?」

 

 

「息苦しさが、消えています」

 

 

「そうですか、

楽になったんですね」

 

 

 

カウンセラーの方は

最後に言いました。

 

 

「今後も、

自分を傷つけたりすることは

絶対にしないでください。

 

 

ただし、家でも、

危険でない空間があれば、

今日と同じように

クッションを投げたり、

思ったことを吐き出すのは

とても大事なことです。」

 

 

とのアドバイス。

それ以上に、もっとこうして、

というアドバイスは特に

ありませんでした。

 

 

帰り道。

 

 

一体あの体験は何だったんだろう?

何の目的だったのか?

結局、何が変わったんだろう?

これで、怒らなくなるのかな?

 

 

 

この時点では、

正直よくわかりませんでした。

 

 

でも、一つだけハッキリしていたのは、

自分の身体が、

来る前に比べて確実に

軽くなっていたこと。

 

 

よくわからないけど、

大泣きした後妙にスッキリ

するのと同じように、

不思議なスッキリ感が

あったことでした。

 

 

この身体の感覚を、

覚えておこう。

 

 

そう思いながら、

不思議な達成感に包まれて

家に帰りました。

 

 

 

続く。。。