そもそも、私は、ダメ母です
ここのところの記事は、具体的なアドバイスばかりで、
まるで私が自信満々に
受験母をやっていたかのような記事ですね。
・・・正直、自分でも少し恥ずかしいです(;´Д`)
というのは、そもそもとして、
我が息子は、ADHDグレーです。
中学生になった今でも、目の前のものを、
「ないない!」とよく探しています。
忘れ物もよくしますし、
日々の生活習慣も、
いまだに完成しきっていないところが多々あります。
「なんで何度も同じことを注意させるの!?」
が、私の口癖です。
親業の勉強成果もむなしく、
毎日怒って注意してばかりの情けない母親です。
それで落ち込むこともしょっちゅうです。
そんな、ダメな母親なのです。
ので、私の受験生母としてのアドバイスの裏には、
ADHDグレー息子の、
注意力散漫で衝動的行動に、
常に悩まされ続けてきた歴史があるのです。
当然、決して順風満帆なものだったはずもありません。
息子のためを思って、加えて、
自分達自身も安心感を得たいがために
決意した中学受験。
でも、その決断を、何度後悔したか知れません。
やはり、やめておけば良かったと、
何度もあきらめようとしたか知れません。
「私がこの子の母親だから、
この子はいつまでもダメなのだ。
私がいなければいいのだ。
息子と私は離れて暮らした方がいいのだ」
と、思いつめたこともありました。
日能研には、ADHDグレーのことをなかなか言えなかった
そして、こんなに偉そうにアドバイスをしているのに、
恥ずかしいなと思っている一番の理由。
それは、息子のADHDグレーについて、
私は、日能研にだけは、
なかなか事実を話すことができなかったのです。
その勇気が、なかなかなかったのです。
小学校では、進級するごとに担任の先生に話し、
必要に応じて資料を見せて対応方法をお願いし、
それでなんとか理解を得られていたのに、です。
日能研には、言えなかった。
言う必要もないのではないかと、
勝手に思い込んでいました。
その理由は、やはり、
息子が色眼鏡で見られてしまうのではないか、
ADHDグレーの子だという理由で
塾にいづらくなってしまうのではないか、
塾の先生に煙たがられてしまうのではないか、
という恐れからでした。
受験は子供っぽさとの戦いであるとは、
ジャガー横田さんのお子さんの大緯志君の塾の先生も
おっしゃっていました。
ただでさえも他の子よりも幼く失敗の多い息子が、
受験という世界に飛び込んでいくのだから、
その環境を整えてあげるべき私が、
「なんとか日能研では一番上のクラスにいられているから、
きっと大丈夫」
という過信のもと、なかなか告白することができなかったのです。
しかし、紆余曲折あり、
小6の10月、つまり、小6の夏休み明け後
しばらく経った頃、のっぴきならない状況になり、
先生に手紙とあわせてご報告することになりました。
でも、それでは遅かったのかもしれないと、
もっと早くに話すべきだったと、
今では大変後悔しています。
その告白をするにあたって、
まず、息子が塾でどんなトラブルを
起こしてしまったのか、そして、結果的にどういう経緯で
日能研にADHDグレーの説明をすることになったのかを
多少細かくお話ししなければ、と思います。
なんだかんだトラブルも沢山あった
ブログタイトルの通り、息子はADHDグレーです。
だから、塾通いをしている中でも、
困ったこと、トラブルは沢山ありました。
とはいえ、基本的によっぽどのことがないと
連絡してこない日能研。
私が息子の異変に気付き、
息子から聞き取りをして、
それから私が塾に相談をして、
結果対応してもらった、
というケースがほとんどです。
そして、そうした連携をスムーズにできなかったのは、
私が、日能研には息子のADHDグレーのことを
きちんと話していなかったからだと後悔しています。
主なトラブルと、それにどうやって対処したをご紹介しますね⇓
困ったことその1
宿題を聞きそびれてくる。先生の指示を聞き逃す
単純に授業中上の空になって、結果授業を聞いていない。
これはずいぶん前から気が付いていました。
私の指示すらまともに聞けない息子が、
そもそも、長時間の授業に集中しているとも
思えなかったのですが。。。
時々、保護者会のついでに教室をのぞくと、
いかにも心ここにあらずで
ボーっとしていたり、爪を噛んでいる姿を見ると、
「やれやれ」と思ったものです。
でも、授業中に私が後ろから付きっ切りで
監視しているわけにもいかず。。。。
とはいえ、帰ってきてから宿題などをしている中で、
しっかり理解していないなというのは
察することができます。
で、当然テスト結果も思わしくない。
私もハッキリした解き方がわからない
ような問題については、
「先生はどういうやり方をしろと言ってたの?」
と聞いても
「わからない」言われることは、
とーーーっても多かったです。
これには本当にイライラさせられたけど、
「先生は受験に合格できるやり方を
教えてくれているのだから、
とにかく授業は真剣に聞いておいで」
とは、何度も注意しました。
あきらめずに、何度も、何度も。
困ったことその2
休み時間中に騒ぎすぎて、クラスの子にきついことを言われる。
ある日息子が泣き始めました。
どうしたのと聞くと、
塾の同じクラスの〇〇君に、
「お前あっちいけ」「邪魔だ」
と言われる。
〇〇さんには「キモイ」と言われるから、
もう行きたくない、死にたいとまで言い始めました。
塾には電話で相談しました。
とにかく、事実関係はよくわからないから、
淡々と説明しました。
塾側は、すぐに対応してくださいました。
まず、相手の子にヒアリングしてくださったとのこと。
すると、休み時間に、静かに勉強したいのに、
うちの息子がうるさくてうざいから言ったのだ、ということ。
その後、うちの息子を交えて、
「騒ぐのはいけないことだけど、
言ってはいけないこともあるよね」
という風に先生が諭してくださったおかげで、
子供達はお互いに謝り合った、とのことでした。
なるほどと、納得しました。
他の受験生の子達もイライラしている中で、
息子に騒がれたら、それはいやだったろうなと、
それについては、息子にも改めて話しました。
塾はみんなが勉強しに行っている場所なのだから、
みんなの迷惑をかけないように行動することは
大事なことだということを。
遊ぶ時は、別の場所別の時に思い切り遊びなさいと
話しました。
とはいえ、相手が傷つくことを言うのはいけないことだから、
それはいやだったね、
また同じことがあったら必ずママに言ってね、
と話しました。
非常に、あり得るなと思った出来事でした。
周りの雰囲気を察することができず、
つい騒いだのでしょうが、
それが迷惑をかけていることには
気付けなかったのでしょう。
思えば、小学校3年生の時には、
股間をこするというイヤなクセに
悩まされたことがありました。
ネットなどで調べると、
大変小さい子供でも、性的な意味はなく、
ついついクセで触ってしまったり
こすりつけてしまうことがあるそうです。
とはいえ、息子には、
「あなたのやっていることは、
周りの人がいる場所でやっていいことではないから、
人のいる場所や学校では絶対やってはいけないよ」
と話しました。
でも、個人面談の時に、
担任の先生が、息子がやっていることを教えてくれました。
とても、ショックでした。
何度も、注意しました。
でも、ついやってしまうのだと言って、なかなか治りませんでした。
その当時お世話になっていた、
ADHDのことが唯一相談できた小児心理の先生は
「恥ずかしいという心理が働くようにさえなれば
こんなことを人前ではしないものなのですが、
お子さんも小学校3年生でこういうことが起こると、
お母さんも苦しいですね」
と理解していただけました。
息子には何度も言い聞かせ、
「今日は大丈夫だった?」と何度も
確認しましたが、息子は「学校ではやってないよ」
の一点張り。
それでも、
「実は今日やっちゃったんだ」
と告白されることもしばしば。
実際には、なかなかやめることはできませんでした。
私は、またこのことで、息子が周りのお友達に
いじめられてしまうのではないか、
気持ち悪いと噂されてしまうのではないか、
それが怖くて仕方ありませんでした。
そこで、ベテランの小児科の先生を受診して
相談したところ、
「これはクセなので、股間を触りたくなったら、
これを握らせてください」
と言われ、握力を鍛える握り棒のようなものを
紹介されました。
すぐに購入し、そんな仕草をしている時には
さっとその棒を与えて気を紛らわせるようにしました。
すると、それですぐに直ったわけではなかった
気がしますが、小4の個人面談の時には
「そんなことはしていませんよ」
と担任の先生が話してくださり、
胸をなでおろしたのでした。
周りの状況を感じ取りことが苦手な息子には、
こうした失敗から、
集団での生活の仕方を学んで
いってもらうしかない。
とはいえ、息子が周りを見れる子でさえあれば
こんなことで悩まなくていいのにと、
ADHDグレーの息子の子育てに
行き詰まりを感じる出来事でした。
困ったことその3
定期券が3回もなくなる事件
6年生の時、定期券であるパスモを、
たったの3週間で3回もなくすという
事件がありました。
初めてなくした時は、
ああ、いつかやるだろうと思っていたので、
やれやれと思いながら対処しました。
交番や交通機関への連絡など、
それなりにバタバタしたので、
息子にもよくよく言い聞かせました。
とても、疲れた出来事でした。
でも、そのたった1週間後に、
またパスモがなくなりました。
さすがに怒り心頭、
息子の言い訳もろくに聞かずに、
とにかく怒りまくって対応したと思います。
でも、何かできることはないかと考え、
パスモを入れる定期入れを検索し、
絶対に落ちないものを購入しなおしました。
スライド式では取り出せない構造で、
けっこう固めのスナップの留め具がついているため、
そのスナップを外さなければ落ちないし、
なくさない。
これで大丈夫だと思いました。
でも、そもそも、1回目も2回目も、
定期券入れはあるのに、
パスモだけが消えているという
不思議なことではありましたが、
その時は「なんて不注意な!」
としか思っていませんでした。
でも、そのまた10日後くらいに、
またもやパスモだけがなくなった時、
これはさすがにおかしいと思いました。
息子いわく、塾に行くときはあったのに、
帰りの時に気づいたら、中身がない、と。
塾の先生にお話ししました。
定期入れはなくなっていないのに、
中身のパスモだけなくなっているんです、と。
さすがにおかしいと思います、と。
すると、先生もこちらの気持ちを察したのか、
「あってはいけないことですが、
万が一のことを考えて、
教室のゴミ箱を探してみます」
とのこと。
結果は、見つかりませんでした。
でも、先生は、教室のみんなに、
息子のパスモがなくなったことを
話してくれたようです。
息子には、今後は、
定期入れは出しっぱなしにせずに、
日能研バッグの小さな外ポケットに入れて、
必ずチャックをするように言いました。
不注意な息子も、
さすがにこれだけトラブルが続いて
落ち込んでいたので、
それについては守ってくれたようで。
すると、それ以降は、パスモが
なくなることはありませんでした。
今となっては、真相は闇の中ですが、
ひょっとして、誰かが・・・?と
思う、とてもイヤな出来事でした。
困ったことその4
カードを盗まれる事件
塾での事件ではないのですが、
このパスモ事件のちょうど同じ頃、
学校のお友達に、カードゲームのカードを
勝手に持ってかれる事件がありました。
息子には、同じクラスに仲良しのお友達が
何人かいて、平日の塾がない日は、
そのお友達と一緒に
遊ぶことを何よりも楽しみにしていました。
小学校5年生で、名古屋から引っ越してきて、
当初は、友達がいないことを寂しがって
本当にメソメソしていたものです。
そこで、長期休暇などのタイミングで
名古屋に小旅行して、
昔の友達に会いに行ったりしていました。
そうこうしているうちに、
やっと引越し先で仲良くなれたクラスメート。
とてもありがたい存在だったのですが・・・。
ある日息子の様子がおかしい。
どうしたのか尋ねると、
いつも遊んでいる友達数人に、
息子がコレクションしているカードケースを
見せたところ、
A君とB君が手にカードを抜き出していたとのこと。
そして、気が付いたら、息子の大事にしていたカードが
数枚なくなっていると。
一瞬、カッとなりました。
正直、とても、腹が立ちました。
私は、息子に、どうしたらいいと思うか
尋ねましたが、
息子はただしょんぼりするばかり。
息子は、もともと優しく争い事を好まない子なのです。
だからこそ、なめられたのだと思うと、
ますます怒りがこみあげてきました。
そんな怒りを必死で飲み込み、
まず、すぐに友達のところに電話して、
自分のカードを持っていないか
聞いてみるように言いました。
息子が電話してみると、
相手の子は、あっさり
「持ってるよ、明日返すね」
とのこと。
とても素直な答えをしてくれて、
電話口で聞いていた私は安心しましたが、
それでも、その子は
「だって、B君がとっちゃえっていうからさ」
と、なんとも悪意のなさそうな言い訳をしていました。
友達が集団で、息子を下にみていたのだな、
息子の見ている目の前でもカードをとっていいと
思っていたのかと思うと、
なんともやるせない、情けない、
どうしようもない気持ちになったのでした。
息子の塾や学校でのトラブルの数々を
お話ししましたが、
次回は、塾に対して、私がどういう対応をしてきたか、
また、塾に息子のADHDをどうやって告白したかを
勇気をだして告白したいと思います!